OLAP について
44 Sybase IQ
OLAP について
1999 年の SQL 標準の改正によって、ANSI SQL 標準に複雑なデータ分析操作
を行うための拡張機能が導入されました。Sybase IQ では、以前のリリースで
これらの SQL 拡張機能の一部が取り入れられていますが、Sybase IQ 12.7 では、
これらの拡張機能が包括的にサポートされています。
この分析機能を使って複雑なデータ分析を 1 つの SQL 文で実行することがで
きますが、これはオンライン分析処理 (OLAP) と呼ばれるソフトウェア・テク
ノロジに基づいています。OLAP の関数には、GROUP BY 句の拡張機能や、
次のような統計関数が含まれています。
• GROUP BY 句の拡張機能 - CUBE、ROLLUP
• 統計関数
• 単純な集合 - AVG、COUNT、MAX、 MIN、SUM、STDDEV、VARIANCE
注意 Grouping() 以外の単純な集合関数はすべて OLAP ウィンドウ関
数と併用できます。
• ウィンドウ関数
• ウィンドウでの集合 - AVG、COUNT、MAX, MIN、SUM
• ランク付け関数 - RANK、DENSE_RANK、PERCENT_RANK、
NTILE
• 統計関数 - STDDEV、STDDEV_SAMP、STDDEV_POP、
VARIANCE、VAR_SAMP、VAR_POP
• 分散統計関数 - PERCENTILE_CONT、PERCENTILE_DISC
• 数値関数 - WIDTH_BUCKET、CEIL、LN、EXP、POWER、SQRT、
FLOOR
データベース製品によっては、OLAP モジュールが独立しており、分析前に
データをデータベースから OLAP モジュールに移動しなければならないもの
もあります。一方、Sybase IQ では OLAP 機能がデータベースそのものに組み
込まれているため、ストアド・プロシージャなどのデータベース機能との配備
や統合を簡単かつシームレスに行うことができます。