Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
5 システム・リソースの管理
パフォーマンス&チューニング・ガイド 139
ジョイン・クエリの WHERE 句で参照されるグループ化カラムの LF または
HG に対しては、デフォルト・インデックス以外に LF または HG インデック
スを作成する必要があります。WHERE 句で参照されるカラムに LF または
HG インデックスが設定されていない場合は、Sybase IQ のクエリ・オプティ
マイザが最適な実行プランを生成できない可能性があります。HAVING 句で参
照される非集合カラムでも、デフォルト・インデックス以外に LF または HG
インデックスを設定する必要があります。次に例を示します。
SELECT c.name, SUM(l.price * (1 - l.discount))
FROM customer c, orders o, lineitem l
WHERE c.custkey = o.custkey
AND o.orderkey = l.orderkey
AND o.orderdate >= "1994-01-01"
AND o.orderdate < "1995-01-01"
GROUP by c.name
HAVING c.name NOT LIKE "I%"
AND SUM(l.price * (1 - l.discount)) > 0.50
ORDER BY 2 desc
この例に示す l.price l.discount の近くにあるすべてのカラムには、デフォ
ルト・インデックス以外に、LF または HG インデックスがあります。
ジョイン・インデックスの使用
ユーザは同時に複数のテーブルのデータを参照することがよくあります。この
データは、クエリ作成時にジョインするか、またはジョイン・インデックスを
作成することによって事前にジョインできます。常に同じ方法でジョインされ
るカラムにジョイン・インデックスを作成すると、クエリのパフォーマンスが
向上することがあります。
ジョイン・インデックスのロードには、かなりの時間と領域が必要なため、定
期的に必要となるジョインにのみジョイン・インデックスを作成します。
Sybase IQ のジョイン・インデックスでは、1 対多および 1 1 のジョイン関
係がサポートされます。
削除のための十分なディスク領域の確保
データ・ローを削除する場合、Sybase IQ は、削除するデータを含むデータベー
ス・ページごとにバージョン・ページを作成します。削除トランザクションが
実行されるまで、バージョンは保持されます。このため、データを削除する場
合、ディスク領域の追加が必要な場合があります。詳細については、「重複し
たバージョンと削除」 を参照してください。