Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
メモリ使用の概要
112 Sybase IQ
注意 一部の UNIX プラットフォームでは、他のサーバ・スイッチを設定して
バッファ・キャッシュに使用可能なメモリを増やす必要があります。詳細につ
いては、「プラットフォーム固有のメモリ・オプション」(119 ページ ) を参照
してください。
その他の注意事項
Sybase IQ のバッファ・キャッシュ・サイズは、データベースをどのように使
うかによって変わります。パフォーマンスを最大にするには、データベース
の挿入、問い合わせ、およびその両方を使用するそれぞれの場合に応じて設
定を変更してください。ただし、データベースへの挿入と問い合わせを両方
使用する環境では、すべてのユーザによるデータベースの使用を中止し、バッ
ファ・キャッシュ・オプションをリセットすることは容易でありません。こ
のような場合は、ロードまたはクエリのどちらかのパフォーマンスを優先さ
せてください。可能なかぎり、データベースで作業を行う前にキャッシュ・サ
イズを定義してください。
バッファ・キャッシュとメモリ・オーバヘッドのガイドラインも、プラット
フォームによって異なります。その他の事項については、Sybase IQ インス
トールおよび設定ガイド』を参照してください。
バッファ・キャッシュ・サイズの設定例
次の表には、システムのメモリが消費される要因の一覧と、メイン・バッファ・
キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュに残されたメモリ量の例を示
します。この例では、システムに 1GB の物理メモリがあること、実行中の
Sybase IQ 以外にはハードウェア上に大きなアプリケーションがないこと、ア
クティブ・データベースは一度に 1 つしかないことを前提にしています。この
表では、主なデータベース・アクセスの種類 ( クエリまたは挿入 ) で数字を分
けています。
5-1: バッファ・キャッシュに使用可能なメモリの例 (MB 単位 )
メモリの使用 使用量
使用可能な
メモリ: クエリ
使用可能な
メモリ:挿入
使用可能な物理メモリの合計 (MB 単位の
概数 )
1000 1000
UNIX システムの最小量を前提としたオ
ペレーティング・システム使用量
100
a
900 900
アクティブ・ユーザ数のオーバヘッド:
接続ユーザ数は約 30 人だが、アクティ
ブ・ユーザ数は約 10 人のみで、1 人あた
10MB
100 825
200 バイトのレコード・サイズとデフォル
ト設定を前提としたときの、フラット・
ファイルからの挿入に伴うオーバヘッド
97 828