Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
メモリ使用の概要
110 Sybase IQ
スレッド・スタックのメモリ
スレッドの処理には、少量のメモリが必要です。使用する Sybase IQ 処理ス
レッドが多くなるにつれ、必要なメモリも多くなります。-iqmt サーバ・スイッ
は、Sybase IQ のスレッド数を制御します。
ユーザの数に比例して、カタログ・ストア処理スレッドに必要なメモリも増加
しますが、必要とされるメモリは比較的少量です。-gn スイッチによって、カ
タログ・ストア処理スレッドを制御します。
スレッドの合計数 (-iqmt -gn の合計 ) が、現在のプラットフォームで使用で
きるスレッド数を超えないようにします。詳細については、Sybase IQ ユー
ティリティ・ガイド』の「第 1 データベース・サーバの実行」を参照して
ください。
その他のメモリ使用
すべてのコマンドとトランザクションが、ある程度のメモリを使用します。こ
れまで説明してきた要因の他に、メモリを大量に使用する操作には次のものが
あります。
バックアップ バックアップに使用される仮想メモリの量は、データベース作
成時に指定された IQ PAGE SIZE によって決まります。この値はおよそ 2 *
CPU の数 * 20 * (IQ PAGE SIZE/16) です。プラットフォームによっては、
BACKUP コマンドの BLOCK FACTOR を調整するとバックアップのパフォー
マンスが向上する場合がありますが、BLOCK FACTOR を増やすとメモリの使
用量も増加します。詳細については、Sybase IQ システム管理ガイド』の「第
14 データのバックアップ、リカバリ、アーカイブ」「バックアップ中の
使用メモリの増加」を参照してください。
データベースの検証と修復 データベース全体を検証すると、sp_iqcheckdb プロ
シージャは処理を開始する前に、すべての Sybase IQ テーブル、テーブルのそ
れぞれのフィールドとインデックスを開きます。Sybase IQ テーブルの数、お
よびテーブル内のカラムとインデックスの累積数によって、sp_iqcheckdb
必要な仮想メモリの量は大幅に異なります。必要なメモリ量を制限するには、
sp_iqcheckdb オプションを使って 1 つのインデックスまたはテーブルを検証
または修復します。
リーク・ブロックの削除 リークの削除操作でも、すべての Sybase IQ テーブル、
ファイル、インデックスを開く必要があるため、データベース全体を検証する
ときに sp_iqcheckdb が使用するのと同じ容量の仮想メモリを使用します。
Sybase IQ テンポラリ・バッファ・キャッシュを使用して、使用ブロックを追跡
します。