Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
バックアップ操作のチューニング
182 Sybase IQ
クエリのチューニング
クエリのパフォーマンスも向上する可能性があります。それには、上述のよう
に、メイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュのサ
イズを小さく設定します。ただし、マルチユーザ環境では注意が必要です。テ
ンポラリ・バッファ・キャッシュのサイズを小さくすると、複数ページの位置
決めとソート・アルゴリズムに影響し、パフォーマンスの低下を招くことがあ
ります。クエリ・プラン、構造、オプションの詳細については、「第 3 クエ
リと削除の最適化」を参照してください。
バックアップ操作のチューニング
Windows では、固定長の I/O デバイスのみがサポートされています。このため、
テープの読み込みや書き込みは、その前後の読み込みや書き込みと同じサイズ
で行う必要があります。読み込みや書き込みの操作がハードウェア・デバイス
の容量を超えた場合、操作は失敗します。したがって、バックアップやリスト
アの操作では、ハードウェアが設定されているサイズですべての書き込み (
たは読み込み ) を行わないと、バックアップ ( またはリストア ) が失敗します。
Sybase IQ では、どのプラットフォームでもできるだけ効率的に読み込みと書
き込みの操作が行われるようにデフォルトが設定されています。ただし、
Sybase IQ データベースの作成時にデフォルトのブロック・サイズを上書きし
ている場合は、そのデータベースをバックアップするときにブロック係数を調
整する必要があります。
バックアップまたはリストアでは、次の式が適用されます。
block size x block factor I/O size
Windows システムでブロック係数を調整するには、使用中のテープ・デバイス
で処理できる物理ブロックの最大サイズの情報が必要です。通常、ドライブの
製造元のマニュアルには、この情報は記載されていません。値 ( 通常は 64KB)
を調べるには、WIN32 API 呼び出しを使って小さなアプレットを作成する必要
があります。そして、データベースのブロック・サイズと BACKUP コマンド
BLOCK FACTOR オプションを使用して、バックアップのパフォーマンス
を最適化します。完全な構文と使用方法については、Sybase IQ リファレン
ス・マニュアル』を参照してください。
I/O 操作が最大ブロック・サイズに近づくほど、バックアップのパフォーマ
ンスが向上します。BLOCK FACTOR の整数値にブロック・サイズを乗算し
たときに、ドライブのブロック・サイズにできるだけ近い値が得られるように
します。