Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
メモリ使用の概要
116 Sybase IQ
ほとんどのシステムでは、デフォルトのブロック・サイズを使用することに
よって、I/O 転送率とディスク領域の使用率のバランスを最適化できます。た
だし、パフォーマンスよりもディスク領域の節約が優先されます。デフォルト
のブロック・サイズでシステムのパフォーマンスが不十分な場合は、4,096 ~
32,768 の間の 2 の累乗の値にブロック・サイズを設定できます。ただし、ブ
ロック数は 1 ページに 2 16 個となるよう設定してください。次のような場
合には、ブロック・サイズを明示的に設定できます。
ディスク・アレイを使用したロー・ディスク・インストールの場合、ブ
ロックが大きいほどパフォーマンスは向上しますが、使用されるディスク
領域が多くなります。
ファイル・システム・インストールでは、オペレーティング・システムに
ネイティブ・ブロック・サイズがある場合は、そのブロック・サイズ以上
IQ ブロック・サイズを設定すると、ディスク領域のパフォーマンスが
最適化されます。IQ ブロック・サイズがファイル・システムのブロック・
サイズと一致する場合は、I/O 率が向上する可能性もあります。
5-4 は、各 IQ ページ・サイズのデフォルトのブロック・サイズを示します。
5-4: デフォルトのブロック・サイズ
データ圧縮
Sybase IQ では、常にデータを圧縮してディスクに保存します。データ圧縮に
よって、ディスク領域の必要量が減少し、パフォーマンスも向上します。デー
タ圧縮の量は、IQ ページ・サイズに基づいて自動的に決定されます。
メモリの節約
マシンのメモリが十分でない場合は、次のように調整してメモリを節約します。
バッファ・キャッシュ設定の縮小
バッファ・キャッシュ・サイズを小さくすることによってと、メモリを節約で
きます。ただし、バッファ・キャッシュを小さくしすぎると、バッファの不足
によって、データのロードまたはデータの問い合わせが非効率的になったり、
完了できなくなったりすることがあります。
IQ ページ・サイズ (KB) デフォルトのブロック・サイズ ( バイト )
64 4096
128 (新しいデータベースのデフォルト)
8192
256 16384
512 32768