Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
5 システム・リソースの管理
パフォーマンス&チューニング・ガイド 135
返されるローによるクエリの制限
SET コマンドの QUERY_ROWS_RETURNED_LIMIT オプションを設定する
と、クエリ・オプティマイザは、大量のリソースを消費する可能性のあるクエ
リを拒否します。クエリからの結果セットがこのオプションの値を超えると推
定される場合、クエリ・オプティマイザはクエリを拒否し、次のメッセージが
表示されます。
Query rejected because it exceed resource:
Query_Rows_Returned_Limit
このオプションを使用する場合は、大量のリソースを消費するクエリのみを拒
否するように設定します。
カーソルのスクロールの禁止
ホスト変数を宣言せずにカーソルのスクロールを使用すると、Sybase IQ は、
クエリ結果をバッファする一時的なストア・ノードを作成します。これは、テ
ンポラリ・ストア・バッファ・キャッシュとは異なります。百万単位のローな
ど、非常に多くローを検索する場合、このストア・ノードには多くのメモリが
必要となります。
すべてのカーソルがスクロールしないように設定することによって、こ
のテンポラリ・ストア・ノードを除去できます。そのためには、
FORCE_NO_SCROLL_CURSORS オプションを ON に設定します。非
常に多くのローを検索する場合、このオプションを使用して、一時的な
記憶領域の必要量を節約できます。このオプションは、新しいクエリに
対してすぐに有効になります。
アプリケーションでカーソルのスクロールを使用しない場合は、これを永続的
PUBLIC オプションに設定します。メモリの節約になるため、クエリのパ
フォーマンスが大幅に向上します。
カーソル数の制限
MAX_CURSOR_COUNT オプションは、接続が一度に使用できるカーソルの最
大数を制限するリソース・ガバナーを指定します。デフォルトの値は 50 です。
このオプションを 0 に設定すると、カーソル数は無制限になります。
文の数の制限
MAX_STATEMENT_COUNT オプションは、接続が一度に使用できる準備文の
最大数を制限するリソース・ガバナーを指定します。