Sybase 12.7 Home Theater System User Manual


 
削除オペレーションの最適化
40 Sybase IQ
通常の状況では、評価を遅らせることにメリットはなく、クエリの処理が遅く
なるだけです。ただし、これによって次の 4 つの動作のいずれかをクエリ内の
もっと後ろに移動できます。
最適化の前
初回の「最初のフェッチ」時
•2 回目の「最初のフェッチ」時 ( 相関サブクエリの内部またはネストルー
プ・プッシュダウン・ジョインの左側のみ )
インデックスの不使用 ( 水平処理 )
構文、パラメータ、使用例については、Sybase IQ リファレンス・マニュアル』
「第 3 SQL 言語の要素」「ユーザ指定の条件ヒント文字列」を参照し
てください。
削除オペレーションの最適化
Sybase IQ は、削除オペレーションを処理するために次の 3 つのアルゴリズム
から 1 つを選択します。
スモール・デリート
スモール・デリートでは、非常に少数のグループからローを削除するとき
に最適なパフォーマンスが得られます。通常は、削除するローが 1 つだけ
か、HG (High_Group) インデックスを持つカラムに等号述部がある場合に
選択されます。スモール・デリート・アルゴリズムは、HG にランダムに
アクセスできます。最悪の場合、I/O はアクセスされるグループの数に比
例します。
ミッド・デリート
ミッド・デリートでは、いくつかのグループからローを削除するときに最
適なパフォーマンスが得られます。ただし、それらのグループが十分に分
散されているか、十分に少なくて、あまり多くの HG ページがアクセスさ
れないことが条件です。ミッド・デリート・アルゴリズムは、HG への順
序付けられたアクセスを提供します。最悪の場合、I/O はインデックス・
ページ数によって制限されます。ミッド・デリートは、削除するレコード
のソートという追加的なコストを伴います。
ラージ・デリート
ラージ・デリートでは、多数のグループからローを削除するときに最適な
パフォーマンスが得られます。ラージ・デリートでは、すべてのローが削
除されるまで HG が順番にスキャンされます。最悪の場合、I/O はインデッ
クス・ページ数によって制限されます。ラージ・デリートは並列処理です
が、並列処理はインデックスの内部構造および削除対象のグループの分散
度によって制限されます。HG カラムの範囲述部を使用して、ラージ・デ
リートのスキャン範囲を狭めることができます。